1988年~1993年 国立鹿屋体育大学・大学院(修士課程)(12)

「水中環境下における上肢筋運動の筋電図学的検討」

須藤明治
国立鹿屋体育大学(1989)

水中環境下において上肢を用いたダンベル運動を実施し、垂直運動および平行移動運動時の筋活動を水中で直接、筋電図を用いて観察した。その結果、垂直方向の運動は、陸上での運動と比べ約50%の筋活動であるが、平行移動運動では約30%と低いことを明らかにした。

「競泳におけるパフォーマンスとATトレーニング」

小笠原悦子, 田口信教, 萩田太, 須藤明治
トレ-ニング科学No3,(1), p.1-5, 平成2年1月(1990)

競泳選手における血中乳酸値4m Molの強度の泳トレ-ニングの効果を検討した。その結果特に、長距離選手については有効であった。

「腰痛者水泳教室における最近の知見と成績」
赤嶺卓也, 田口信教, 須藤明治, 酒匂崇, 松永俊二
臨床スポーツ医学8巻.4号.p.437-441 , 平成2年4月(1990)

大学公開講座における腰痛者について6ヶ月間の水中運動教室を行い、その成果について筋電図を用いて筋機能の左右差の改善を観察した結果、左右差の減少をもたらすことを確認した。

「大学サッカー選手における 足・足関節障害について」
赤嶺卓也, 井上尚武, 須藤明治, 小倉 雅, 村上 潔
九州スポーツ医科学会誌3号, p7-10, 平成2年6月(1990)

大学サッカー選手は、多くの場合足に関するスポーツ障害を抱えていることが多いことから、足・足関節に限定し障害の有無や程度をアンケート調査により調査した。

「水中運動が基礎体力に及ぼす影響について」
須藤明治, 赤嶺拓哉, 田口信教, 酒匂 崇, 松永俊二
九州スポーツ医科学会誌 3.p39-43, 平成2年6月(1990)

高齢者に対し週2回、1回60分程度の水中運動を6ヶ月間実施した時の基礎体力、特に自転車エルゴメーターを使用しての最大酸素摂取量の変化やアイソメトリックな動作における脚筋力の測定を行い実施前との比較・検討を行った。

「九州一周駅伝.平成2年度鹿児島選手団に対する調査」
赤嶺卓也, 芝山秀太郎, 須藤明治, 酒匂崇, 松永俊二
九州スポーツ医科学会誌, 3.p89-92, 平成2年6月(1990)

九州一周駅伝代表選手とその控え選手においてトレッドミルを用いて疲労困憊に至る走運動を行わせ、その時の筋疲労曲線を筋電図を用いて測定し、競技レベルの差に伴う疲労曲線の違いを検討した。

「新しいdiving reflex試験及び潜水による血行動態の変化について」
斉藤和人, 末次哲朗, 須藤明治, 田口信教, 平田文夫, 田中弘充
心臓, 23巻・特別 3, p21-25, 平成2年11月(1990)

水難事故の多くは、心臓疾患のよるところが多く、事前に水に対する心臓の反応が解ればその対処策の1つなる。特に、顔面に冷たい水袋をあてがった時と、実際の潜水時の左心室の機能を比較・検討した。

「腰痛患者に対する水泳運動療法の有効性について」
松永俊二, 酒匂 崇, 吉田長利, 米 和徳, 赤嶺拓哉, 田口信教, 須藤明治, 小笠原悦子, 森本典夫
リハビリテーション医学, vol.29,No2, p29-57, 平成3年2月(1991)

水中でのストレッチング運動中における筋活動を調べ、水中でもっとも有効なストレッチングを考察し、陸上ではリラックスしてできない運動を中心に運動処方を組み立てその有効性を検討した。

「水中の左心機能」
須藤明治
修士論文, 国立鹿屋体育大学大学院, 平成3年3月(1991)

水中における心機能、特に左心室について観察したものは今までなく、実際に水中に潜っている状態での心エコーを特殊な触診器具を開発し、測定した。その結果、水没により心拍数が減少するが、左室内径には変化がないことがわかった。

「腰痛に対し水中運動療法の及ぼす効果」
須藤明治, 赤嶺拓哉, 田口信教, 酒匂 崇
体力科学, 41巻3号・p386-392, 平成3年6月(1991)

体育大学生におけるスポーツ選手群と高齢者における腰痛者に対して、同じ水中運動を行い、その両者における比較を行った。その結果、高齢者にとっては全ての体力的指標は向上したもののスポーツ選手にとっては、脚屈曲動作時の筋力が向上したのみにとどまった。

「高校野球の野球障害」
武富栄二, 上原裕史, 松永俊二, 赤嶺拓哉, 須藤明治, 井尻幸成
九州スポーツ医科学会誌, 4号, p79-82, 平成4年6月(1992)

鹿児島県における高校生野球部に所属している選手を対象に肩や肘におけるスポーツ障害の現状を調査し、代表的な症例についてレントゲン映像にて解説を行った。

「女性エアロビクス・インストラクターの身体的特徴とスポーツ障害」
須藤明治, 赤嶺拓哉, 田口信教, 酒匂 崇
九州スポーツ医医科学会誌, 5号, p69-73, 平成5年6月(1993)

エアロビクスインストラクターにおける身体的特徴は、同年齢群と比して脚筋力が高い数値をしめしたものの体脂肪率は差がなかった。また、スポーツ障害では、足関節の障害が多く、レッスン回数との相関が見られた。

1995年~1998年 国立鹿児島大学大学院・国立名古屋大学大学院(博士課程)・国立大分医科大学 (4)

「LewisX structure increas ce11-substratum adhesion in L cells」

Akiharu Sudo, Masayuki Ozawa, Takeshi Muramatsu
The journal of Biochemistry 177, p271-275, 博士学位論文,(国立名古屋大学)平成7年2月(1995)

筋肉を構成する筋細胞は1つの細胞が融合し大きな筋細胞組織となる。その時の細胞と細胞の接着の役割をする遺伝子を同定し、実際の細胞に遺伝子を導入しその役割を証明した。

「A transgenic mouse line th α-1,3/4-fucosyltrans ase cDNA:production and racteristics.」
Hiroya Obama, Tadashi Kaname, Akiharu Sudo, Masayuki Ozawa, Takeshi Muramatsu
TGlycoconjugate Journal, 12. p795-801. 平成7年12月(1995)

筋肉などの細胞の接着に大いに関係すると思われる遺伝子を発生の段階で過剰に遺伝子発現させ、実際の個体レベルでのその遺伝子の役割を検討した。

「Commitment of Motoneuron genitors of Chick Embry long the Anterior-Poster Axis」
H.tanaka,M.fukushima, K.Ohta,Y.kimursa, A. sudo, K.shirabe,M.takeshita
Developmental Neuroscience 19.p106-111, 平成10年1月(1998)

運動神経は、1つの筋肉に1つというのが一般的であるが、発生の段階でいくつかの運動神経が存在し、成長とともに1つに限局されている。その要因となる遺伝子の単離し、運動神経特異的な発現をしている様子を観察した。

「Le× structure enhances myocardial differentiation」
Akiharu Sudo, Tadashi Kaname, Kenji Kadomatsu, Hisako Muramatsu, Takashi Muramatsu
Cell structure and Function, 22.p247-251,平成10年7月(1998)

心筋の分化の過程において、接着の役目を果たす遺伝子を過剰発現させると通常の心筋面積域より3倍の面積域に増加することが解った。これは、スポーツ心臓や心肥大などの原因の1つではないかと推測することができた。

1999年~2007年3月 国士舘大学体育学部 (21)

「不感温度における入浴中の局所温熱シャワーの効果について」
須藤明治, 角田直也, 中野雅之
国士舘大学体育・スポーツ科学研究, 第3号, p1-3, 平成11年3月(1999)

36℃の不感温度の入浴を行い、同時に40℃のシャワーを肩にあてたときの、筋硬度を測定した。シャワーをあてた方の僧坊筋群における筋硬度は低値をしめし、シャワー効果を確認することができた。

「水中運動及び水圧式マッサージ機の併用における運動療法の効果の検討」
須藤明治, 八木良訓
国士舘大学体育・スポーツ科学研究, 第3号p15-19, 平成11年3月(1999)

水中運動を週2回実施し、更に水圧式マッサージを受けている成人に対し、これらを実施する前とどのような体調の変化が合ったのか主観的な痛みの変化などを、アンケート形式により、調査を行った。肩・腰・膝において改善例を確認することができた。

「下肢の筋形態と競技パフォーマンスとの関係」
角田直也, 須藤明治
国士舘大学体育研究所, 第18巻, p53-58, 平成11年3月(1999)

競泳選手における下肢の筋形態をエコー像を用いて計測し、キック泳の速度との関係を調査・研究した。等速性筋収縮において240dgree/secとの筋出力とキック泳との関係が重要であることが示唆された。

「競泳選手における上肢の筋形態と筋機能の関係」
須藤明治, 角田直也
国士舘大学体育研究所, 第18巻, p21-26, 平成11年3月(1999)

競泳選手における上肢の筋形態をMRI画像を用いて計測し、アームストローク泳の速度との関係を調査・研究した。上腕三頭筋群の重要性が示唆された。

「高齢の腰痛者における水中運動の効果」
須藤明治, 角田直也, 八木良訓
柔道整復・接骨医学, 第9巻1号, p13-18, 平成12年1月(2000)

高齢の腰痛者に対して水中運動を実施し、特に、等速生筋活動を観察した結果、60度/秒において水中運動後に2倍の筋力増加が認められた。

「立位体前屈と大腿屈曲筋群の筋硬度の関係」
須藤明治, 角田直也
国士舘大学体育研究所, 第19巻, p13-18, 平成12年3月(2000)

立位体前屈は、股関節の柔軟性及びハムストリングの筋肉の柔軟性との関係が深いと考え、筋硬度と立位体前屈、腰痛などの有無と比較検討した。

「上肢の筋形態及び筋機能特性 とアームストローク泳との関係」
須藤明治, 角田直也, 藤原寛康, 小林寛道
トレーニング科学研究, 第12巻, 3号, p161-170, 平成13年3月(2001)

競泳選手における上肢の筋形態をMRI画像を用いて計測し、アームストローク泳の速度との関係を調査・研究した。上腕三頭筋群の重要性が示唆された。

「下肢の筋形態及び筋機能特性とキック泳速度」
角田直也, 須藤明治, 藤原寛康, 小林寛道
トレーニング科学研究, 第12巻, 3号, p171-180, 平成13年3月(2001)

競泳選手における下肢の筋形態をエコー像を用いて計測し、キック泳の速度との関係を調査・研究した。等速性筋収縮において240dgree/secとの筋出力とキック泳との関係が重要であることが示唆された。

「水中環境下での脚筋力トレー ニングは筋血流制限下のトレーニングと言えるか」
須藤明治, 角田直也, 藤原寛康, 田口信教
デサントスポーツ科学, Vol.22. p193-203. 平成13年6月 (2001), 財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団,佳作論文(賞金30万円)

世界で初めて、水中での筋組織血液動態の観察に成功した。陸上立位、椅座位、伏臥位、水中腰水位直立、水中胸水位直立における筋組織血液酸素動態を観察し、各姿勢・環境における筋血液動態を示した。また、水中での膝伸展時の筋活動を筋電図を用いて観察した。

「男子体育専攻学生の腰痛症状の有無と筋硬度との関係」
須藤明治, 角田直也
柔道整復・接骨医学, 第10巻2号, p69-79, 平成13年10月(2001)

男子体育専攻学生の腰痛症状の有無を確認し、日本整形外科学会が提唱している腰痛治療判定基準のアンケート調査と脊柱機能検査を実施し、更に、大腿部の裏側、表、腹直筋部、背部の筋硬度と筋厚をエコー像より調査・研究した。その結果、腹筋の厚さとハムストリングの硬さが腰痛に関係していることが確認された。

「高齢・低筋力者における水中運動の効果」
須藤明治, 角田直也, 井尻幸成, 八木良訓
国士舘大学体育研究所, 第20巻, p63-73, 平成14年3月(2002)

日頃から運動経験のない者と運動経験のある者に対して、6ヶ月間、週2回の水中運動を実施し、その成果を検討した。その結果、運動経験のない者の脚筋力は体重のそれを上まわらない条件であった。特に、これらの群の3ヶ月後の脚筋力の向上が観察された。しかし、筋厚の測定より、この筋力の増加は、トレーナビリティーの向上ではないかと思われた。

「久米島海洋深層水を用いた浸水時の筋・循環動態に及ぼす影響」
須藤明治, 角田直也, 高里久三, 平良朝幸, 大道敦, 八木良訓
海洋深層水研究, Vol.4 No.1, p11-18, 平成15年6月(2003)

世界で初めて、海洋深層水に浸水したときの筋組織酸素動態を観察した。久米島海洋深層水を用いて、浸水時の筋・循環動態及び心拍数、血圧を測定した。その結果、比重の大きい分だけ、静脈の還流が増加し、その程度は、血圧を低下させる程度であった。

「高血圧症患者の水中環境における筋酸素飽和度とヘモグロビン量」
岩井真紀, 井尻幸成, 榊間春利, 大渡昭彦, 森本典夫, 小宮節朗, 須藤明治
運動・物理療法, 14(4), p301-306, 平成15年(2003)

高血圧・高齢者を対象に水中での血圧の変動及び筋血液酸素動態を観察した。胸水位では、水圧の影響により、血圧の減少、静脈気還流の増大が観察された。

「高血圧者における水中浸漬時の水圧が筋組織血液動態に及ぼす影響について」
須藤明治, 角田直也, 田口信教, 小宮節朗, 井尻成幸
デサントスポーツ科学, 25, p94-102, 平成16年6月(2004) 財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団,入選1位論文(賞金40万円)

高血圧・高齢者を対象に水中での血圧の変動及び筋血液酸素動態を観察した。胸水位では、水圧の影響により、血圧の減少、静脈気還流の増大が観察された。また、水中での抗重力筋における筋活動を観察し、胸水位と仰臥位姿勢が類似していることが分かった。(水中で血圧が低下する機序を解明した。)

「Oxygen saturation and Hemoglobin level in the muscles of hypertensive patients during exercise in water」
Harutoshi Sakakima, Kousei Ijiri, Akihiko Oowatashi, Norio Morimoto, Setsuro Komiya, Naoya Tsunoda and Akiharu Sudo
Journal of the japanese physical therapy association, 平成16年(2004)

高血圧・高齢者を対象に水中での血圧の変動及び筋血液酸素動態を観察した。胸水位では、水圧の影響により、血圧の減少、静脈気還流の増大が観察された。

「浸水時の血圧に及ぼす水圧の影響」
須藤明治, 赤崎房生, 八木良訓, 井尻幸成, 小宮節郎, 角田直也, 渡辺剛
国士舘大学体育研究所, 第22巻, p51-58, 平成16年(2004)

ヒトが浸水した時に、水圧の影響により静脈気還流の増大がもたらされ、一回心拍出量が増加し、副交感神経の亢進により心拍数は減少する。特に、血圧は、末梢血管抵抗が減少することで一定の間隔をもって浸水時に低下することが明らかとなった。

「生活習慣病を有する高齢者の運動効果 ~水中運動と陸上運動の検討~」
須藤明治, 宇佐美彰朗, 角田直也, 渡辺剛
国士舘大学体育研究所, 第23巻, p5-12, 平成17年3月(2005)

生活習慣病を有する高齢者において、陸上でのトレーニングと水中運動でのトレーニングの効果の違いを検討した。特に、血液生化学的な効果についての違いは無かったが、膝や腰の改善効果について水中運動でのトレーニングが効果的であることが分かった。

「視覚障がい者における伴走者の生理的負担の検討」
須藤明治, 玉崎志朋, 宇佐美彰朗
スポーツボランティア学研究Vol.1, No.1, p19-22, 平成17年(2005)

視覚障がい者の伴走者の生理的負担度を心拍数などから検討した。約1kmの走速度において、伴走をしている時は約30秒相当の遅れになることが分かった。

「水中運動後の陸上時の筋組織血液動態」
須藤明治, 角田直也, 渡辺 剛
国士舘大学体育研究所, 第24巻, 平成18年3月(2006)

水中運動後にプールなどから出ると、急激に水圧の影響がなくなることが分かっている。また、そのことから、貧血なとで倒れる事例がある。そこで、水中運動後の筋血液酸素動態を観察した。その結果、静脈の流れの変化は、運動前の立位時の程度であった。

「アクアマッサージ中の筋組織血液動態の変化」
須藤明治, 角田直也, 渡辺 剛
国士舘大学体育研究所, 第25巻, 平成19年3月(2007)

水の圧力を用いたアクアマッサージを行った際の筋組織血液動態及び血圧について、人体にどのような影響をもたらしているのかを検討した。その結果、筋組織酸素動態について、静脈の環流の増大、StO2 の増大を観察した。

「視覚障がい者における伴走時と独走時の酸素摂取量の比較」
須藤明治, 玉崎志朋, 宇佐美彰朗, 永吉英記, 渡辺 剛
スポーツボランティア学研究Vol.2, 平成19年(2007)

視覚障がい者を伴走している時と一人で走っている時の酸素摂取量を測定しその結果を比較することで、伴走時の生理的負担の程度を検討し、今後の伴走者の選出基準の1つの参考資料を得ることを目的とした。その結果、5%程度の生理的負担がかかることがわかった。